2020年3月18日水曜日

MURCT-001 /// Cycheouts G - Move Your Bodhi


インダストリアルやノイズにハーフステップ/ジャンプアップやハウスを配合させた『Pilling』、アシッド・ハウスやベース・ハウスを軸にRave色を強めた『SamplinG』と『Basick』の3作で再びその人気と実力を世界に知らしめた「サイケアウツG」が初のミックステープを発表!

A面は狂暴でヒステリックなノイズとディープなベースに包み込まれる「White House」から始まり、90's Raveクラシックの大ネタやアシッド・ハウス、ボディミュージックの断片をミックスしたカラフルでサイケデリック感もあるハウス・トラックで構成。B面はサイケアウツ時代にリリースしていたストレートなジャングル・トラック「Quantum Jungle 01」で始まり、『Pilling』に収録されていたジャンプアップ・トラック「200.10.80」の別ヴァージョンなど、サイケアウツ印の最高級アーメン・ブレイクが鳴り響く知的でアグレッシブなジャングル・トラックで構成されている。

ハウス/ジャングルをベースにありとあらゆるジャンル/素材が組み合わさったサイケアウツGの本質に触れられる極上の46分間!楽曲の世界観を見事に表したketchupartsによるアートワークも必見!

アーティスト / Cycheouts G
タイトル / Move Your Bodhi
レーベル / Murder Channel
フォーマット / カセット・テープ(ダウンロードコード付き)
品番 / MURCT-001
価格 / 1500円(税抜き)

Track List

Side A
01 White House
02 Square Wave
03 Love Todd 19
04 Basick (version elemog)
05 Dj Technorch – Ataraxia`91 (CycheoutsG ReRemix)
06 裸繪札 – Public Pussy (CycheoutsG Elevate Mix)

Side B
01 Quantum Jungle 01
02 FFF – Amen Soldier (CycheoutsG Remix)
03 200.10.80 (Sesame Mix)
04 Jingle 7
05 Limb Limb Limb
06 T.sus





近年ダンスミュージック・シーンにおいてハウスとジャングルが強く繋がり始め、新しい手法やサウンドを持った斬新な楽曲が世界中から生み出されている。2019年に様々なメディアで企画された年間ベスト・リリースやDJミックスの中でも、ジャングルの要素を持ったハウス・トラックやその双方を同時にミックスするDJ達の作品が多くピックアップされていたのも記憶に新しく、ハウスとジャングルの混合スタイルはここ数年ダンスミュージック・シーンの中でトピックの一つであった。そして、ここ日本でも90年代からハウスとジャングルをクリエイトし、そのどちらの要素も交えた独自のスタイルを作り上げていたのがサイケアウツGこと大橋アキラ氏である事は周知の事実だろう。2000年以降、サイケアウツGとしてリリースしたダブステップやブレイクスといったスタイルの中にもハウス/ジャングルのエッセンスを活かしたユニークで独創的な楽曲があり、ベースライン・ハウスやベース・ハウスにもジャングルのエッセンスを絶妙に織り交ぜており、ここ最近のハウスとジャングルの混合スタイルを予見していた様だ。それ以外にも、サイケアウツからサイケアウツGとして90年代から現在までに、その時々の時代性を意識しながらも常に一歩、二歩先を見据えて作られた楽曲の数々は、リリースされてから数年後に改めてその凄さを知らされる事が多々ある。
今作『Move Your Bodhi』は、ハウスとジャングルを軸としているがサイケアウツGの核となるインダストリアル、ノイズ、ボディミュージック、その他様々な音楽や文化的情報を相変わらずの神業的なプログラミング・スキルとセンスを用いてミックスしている。ハウスとジャングル、そしてブレイクビーツ・ハードコア、EBM、ガバ、ドラムンベースにフットワークやゴムといったジャンルが入り乱れる輝かしい混沌のポスト・レイブ時代と呼ばれる現代に今作はとてもフィットしていると思う。ちなみに、タイトルに使われている「Bodhi」とはサンスクリット語で「さとり」、「仏の悟りの境地」、「極楽往生して成仏すること」、などを意味する仏教用語との事。この意味を踏まえた上で『Move Your Bodhi』を聴けば、その真意を体感する事が出来るかもしれない。
- 梅ヶ谷雄太(Murder Channel)

Cycheouts G is the master of taking familiar sounds & samples from different eras and styles of music and still keeps it fresh. Doesn't matter within which style he's producing it's always unmistakably Cycheouts!
- FFF