2020年5月27日水曜日

MURDG-020 /// Monolog - Everything at Zero


名門インダストリアル・レーベルHymen Recordsや実験的なダンスミュージックを扱うSubtraktからのアルバム/EPリリース、そしてA Dying UserとDiasivaでの活動によって独自の視点からポスト・インダストリアル・ダンスミュージックの道を切り開き続ける電子音楽家Mads LindgrenによるMonologがニューアルバムをMurder Channelから発表!

今作『Everything at Zero』は、細部まで隙間なく作りこまれた重厚で神秘的とも言えるノイズとビートを駆使したMonologのインダストリアルでメタリックなスタイルをアップデートさせた力作。以前よりも一音一音に重みが足され広がりが生まれ、一層深みのある電子音を作り出している。ドラムンベースとベースミュージックにインダストリアル、ドゥームやダーク・アンビエント的な要素を掛け合わせた楽曲は音だけでは無く、それらのジャンルの複雑な背景までも飲み込んでミックスされている様であり、他の安易な掛け合わせとは違ったコアなサウンドを完成させた。
HelmetやGodfleshといった90年代のヒリヒリとしたグランジやサッドコアを連想させながらも、Logos、Ossia、Cocktail Party EffectなどのレフトフィールドなベースミュージックからSouth London Analogue Materialのインダストリアル・テクノ、さらにAuthor & PunisherやThe Bodyといったドゥーム系ともシンクロしながらも独自の方向性を明確に表している。

ユニークなバックグラウンドを持った新しい世代のアーティストによって目まぐるしく更新されていく電子音楽シーンの中でも、『Everything at Zero』に込められた強烈なサウンドは2020年という時代の枠を超えて今後も世代やジャンルに縛られる事なく人々を魅了し続けるだろう。


Artist / Monolog
Title / Everything at Zero
Label / Murder Channel
Format / Digital
Product number / MURDG-020
Release date / April 30

Tracklisting:
01 Clutches of disaster
02 Inevitable
03 Hook Echo
04 Interloper
05 Edges
06 4 minutes forever
07 Hook Echo (Enduser remix)
08 Inevitable (Ankubu remix)
09 Clutches of disaster (Karsten Pflum remix)
10 Monolog Live at SET in London 2019 for Towards Collapse (bonus track)

Monolog
https://monolog.productions/
現在はベルリンを拠点に活動する電子音楽家Mads Lindgrenによるソロプロジェクト。出身であるデンマークにてメタルバンドのギタリストとして音楽活動を始め、90年代後半から電子音楽にフォーカスした活動も行う。2001年にMonolog名義にてデビューアルバム『Mumbler』をデンマークのTender Productionsから発表。以降もTender Productionsから数枚のEPとアルバムをリリースしていき、数年間の休止期間を得て2010年からMonologとしての活動を再開させ、Ad NoiseamやHymen Recordsといったレーベルからアルバムを発表。メタルとジャズ、そしてドラムンベースから強く影響を受けたタフなビートとインダストリアル、ドローン、アンビエントの手法を駆使した壮大なサウンドスケープを組み合わせた作品は様々なジャンルのリスナーから支持され、同業者達からも高い評価を受けている。また、リアルタイム性が非常に強いライブパフォーマンスでも人気があり、ヨーロッパのフェスティバルにも多数出演している。
ジャズギタリストとしてフリージャズ・シーンでも活躍しており、Native InstrumentsやAbletonなどのソフトメーカーとも仕事をする技術者としての一面も持っている。