2017年8月5日土曜日

INTERVIEW / DJ DONNA SUMMER a.k.a. JASON FORREST


DJ DONNA SUMMER aka JASON FORREST 
http://www.cockrockdisco.net/

02年にデビュー・アルバム「To All Methods Which Calculate Power」を日本のレーベル「Omeko」より発表。80'sポップ、ヘヴィーメタル、ディスコを徹底的にサンプリング・リサイクリングしたオリジナリティー溢れる楽曲で世界中のアンダーグラウンド・シーンで絶賛される。03年にセカンド・アルバム「This Needs To Be Your Style」を今は無き伝説のブレイクコア・レーベル「Irritant」よりリリースし、一躍ブレイクコア・シーン並びにアンダーグラウンド・シーンのトップに上りつめ、同年には初の来日公演を東京と大阪で行い大成功させる。

帰国後も破天荒なLIVE/楽曲は変わらず、更に激しくポップになり世界中からリリースやLIVEのオファーを受ける中、「MOUSE ON MARS」のヤン・ヴェルナーに認められ3rdアルバム「The Unrelenting Songs Of The 1979 Post Disco Crash」を「SONIG」からJASON FORREST名義にてリリース。それに合わせてMOUSE ON MARSのワールド・ツアーのオープニング・アクトを勤める。

彼の曲は彼のバックグラウンドでもある80'sポップ/ディスコ/パンク/ヘヴィーメタル/レイブミュージックなどのサンプルをコラージュしマッシュアップともブレイクコアでも無く唯一無二のご機嫌な楽曲を製作し、ブレイクコア界隈に留まらずエレクトロニカ~ポスト・ロック系のリスナーから純粋なダンス・ミュージックのリスナーにまで多大な指示を受けている。
自身のレーベル「Cock Rock Disco」を主催し之までにDURAN DURAN DURAN、DEV/NULL、DRUMCORPSなどを発掘し作品を発表する。Cock Rock Discoのウェブサイトで定期的に配信されるフリー・アルバムやDJミックスは毎回大きな話題となっている。

07年にはボルチモア・ブレイクス~ハードコア・テクノ~ジャンプ・スタイルを独自の解釈で料理したアルバム「Panther Tracks」をDJ DONNA SUMMER名義にてCock Rock Discoからリリース。フェジェットハウス~ボルチモア・ブレイクスからハードコア・テクノ~ブレイクコアまで自由自在に操るエネルギッシュなライブ・パフォーマンスは世界中の観客を魅了している。


 

2007年9月某日「Cock Rock Disco」からリリースされたJASON FORRESTによるDJ DONNA SUMMER名義のオリジナル・アルバム『PANTHER TRACKS』についてDJDS本人にメール インタビューを行いました。

Q.
ニューアルバム『PANTHER TRACKS』のテーマは何ですか? このアルバムはブレイクコアだと思いますか?

テーマは楽しむ事! 僕はGabber、Hardstyle Trance、Jumpstyle、 Baltimore Club Music、J-coreからとても大きな影響を受けていて、そのテイストを生かした作品を作ろうと思ったんだ。 この作品は激しくて速いブレイクコアよりはノーマルかもしれないが、ブレイクコアに通じる部分は沢山あると思うよ。

Q.
今のブレイクコアシーンについてどう思いますか? 貴方は2001年にDONNA SUMMER名義で最初の作品をリリースしていますが、 現在(2007年)のブレイクコアシーンと当時では何が変わっていますか?

Breakcore is still great!!! 確実に世界中で成長しているよ。ブレイクコアのパーティーはヨーロッパ全体で開催されるようになっているし ブレイクコアは確実に音楽のスタイルとして定着した。 最初の頃はみんな同じスタイルだったけど、今では多くのスタイルが生まれたね。ダークでインダストリアルなスタイルや、よりドラムンベースに特化したスタイル、トイっぽいハッピーなスタイル、テクニカルなサウンドやレイブ/テクノサウンド。僕は全てのスタイルが好きだ。みんながジャンルやスタイルで食わず嫌いしないのを願っているよ。

Q.
『PANTHER TRACKS』でも多くのレイブサウンドを使われていてレイブ・ミュージックから大きな影響を受けているのが伺えますが、貴方が思うレイブ・ミュージックの魅力とは何ですか?

90年代のレイブ・ミュージックはとても興味深いよ。今でも物凄いパワーがある。だからまた再びみんなにレイブサウンドに興味を持って欲しいと思う。何故なら僕らが初めて レイブミュージックを聴いてから十分すぎる程時間が経っているし、レイブサウンドは何時でも人々を魅了する力があると思うよ。

Q.
現在(2007年)、沢山のブレイクコアアーティストがレイブシンセやサンプルを使うようになって きていますが、レイブとブレイクコアは似た部分があると思いますか?

勿論!僕はそうだと思うし、他の人もそう思ってると信じている。レイブサウンドはシリアスなサウンドでは無いけれど、パーティーの現場ではそれが逆に良い作用を生むんだ。そう、レイブサウンドは常に皆をハッピーにさせる力があるんだ!
レイブを取り入れたブレイクコアはライブパフォーマンスに重点を置いていて、シリアスでは無いけど、とても良いレスポンスがあるよ。例えそれがチープなサウンドだとしても"本当のアート"と遜色が無いと思うんだ。


Q.
いつから"DJ Donna Summer"と言う名義に変わったのですが?"Jason Forrest"との違いは?

僕が作曲を始めた頃"Donna Summer"と名乗っていたんだ。 でも、4年前『Sonig』から初めてのCDをリリースした時に"Jason Forrest"と改名した。その時のリリースはロックからのサンプリングが多かったんだけど、その後ダンスミュージックやDJプレイに興味を持ち始めて、今はDJの時や自分のトラックをプレイする時に"DJ Donna Summer"の名前を使っている。

Q.
貴方の人生に影響を与えたレコードを10枚教えてください。

それはとても難しいよ!
10枚じゃとても足りないけど、これらは全てNO.1だ!

 - Fear of a Black Planet - Public enemy
 - Abbey Road - the Beatles
 - White Light From The mouth Of Infinity – Swans
 - Home is in your head - His Name Is Alive
 - Hard Normal Daddy - Squarepusher
 - Discovery - Daft Punk
 - A Wizard, A True Star - Todd Rundgren
 - Breakfast In America - Supertramp
 - Combat Rock- The Clash
 - Sign O the Times - Prince


Q.
日本の音楽シーンのイメージは?お気に入りのアーティストはいますか?

日本のBreakcore/Gabber/J-COREシーンには本当に影響を受けたよ! 多くの素晴らしいアーティスト達が沢山の素晴らしいトラックを作っている! 特に好きなのはDJ CHUCKY/WARST/OVE-NAXX/DJ TECHNORCH/DODDODO/M-project/REDALiCE/KA4U/BUZZMASTA/t+pazolite/DJ SHARPNEL/BOGULTAにm1dy!、忘れてしまったけどまだまだ沢山いるよ!(笑)

日本のプロデューサーはとても愉快だし、日本のサウンドは色々な音楽の要素を含んでいてとても素晴らしい。 沢山のスタイルの音楽からの多くの素材を使っていて奇抜な方法で面白い曲を作る。 僕は日本人専門のレーベル『MADDEST CHICK’NDOM』からリリース出来る事を誇りを持っているよ!


Q.
 最後に一言!

 また日本でプレイする事を楽しみにしているよ!!