2017年12月28日木曜日

Murder Channel 2017 年間チャート!


2017年も残り僅か。。。今年も素晴らしい作品が世界中から発表されましたね。
ですが、自分を含め情報が多すぎてついつい見逃してしまった物も多いのではないでしょうか?

そこで今回は私が絶対的に信頼している素晴らしい感覚をお持ちのアーティスト/DJの皆様にご協力して頂き、2017年の総括的チャートを製作致しました!
提供してくださったチャートで紹介されている作品はどれも面白い物ばかりですので年末年始のお休み中にでも是非チェックしてみてください。思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれませんよ!



松田知大(WRENCH,te',GRADELIC)
http://gradelicxxx.tumblr.com/
https://twitter.com/mtdtmhr

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

cealsea wolfe "Hiss Spun"
YVETTE "Time Management"
Model/Actriz "No"
METZ "Strange Peace"
Marie Davidson "Adieux au Dancefloor"
Parmakon "CONTACT"
Chastity "Chains"
Mourn "Ha, Ha, He."
odonis odonis "no pop"
JENNY HVAL "BLOOD BITCH"

今年よく聴いた音楽という事で新譜中心です。

cealsea wolfeは近年一番好きな女性シンガーで、今回はCONVERGEのKurt Ballouをプロデューに迎えてバンドサウンドに回帰。メンバーにもQUEENS OF THE STONE AGEのTroy Van LeeuwenやISISのAaron Turnerを迎えているのでバンドのカラーは強め。その分彼女の個性は少し薄まってしまった気もした。
YVETTEとModel/Actrizは新譜じゃないけど、今年知ったアーティストの中で一番多く聴いた。YVETTEはNYの荒削りなインダストリアルデュオ。Model/Actrizはボストン出身のポストパンクバンド。所謂優等生的なポストパンク感ではなくヒリヒリした危うさが個人的ヒットの要因。
METZ "Strange Peace"アルビニと組んだ3枚目。もう相性良すぎてタッグとして文句ない。

Marie Davidson "Adieux au Dancefloor"
Parmakon "CONTACT"
ミニマルウェイブの才媛Marie Davidsonとインダストリアルノイズの妖女Parmakonは、自分の中で漫画でよくある優等生と不良なんだけど親友同士の女子みたいな妄想に変換されてる。笑
ChastityとMournは共にCaptured Tracksからの新人。今後どうなるか期待。
odonis odonis "no pop" 元はガレージ色のあるバンドサウンドだったけど、前作あたりからはゴリゴリなエレクトロインダストリアルに変容。個人的にはこれにあと2割程度バンドっぽさ残してあると好みです。
JENNY HVAL "BLOOD BITCH" ノルウェー出身の女性シンガー。Swans、St.Vincentのツアーサポートを経て、今年来日もしてました。唄声の妖しさとサイケ感がとても魅力的。

日常の音楽はほぼApple Musicです。便利さと手軽さには抗えないし、新しい出会いが増えたのも大きな利点ですかね。

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

「修羅」松本俊夫
「大菩薩峠」岡本喜八
「肉弾」岡本喜八
「心中天網島」篠田正浩
「鬼婆」新藤兼人
「裸の島」新藤兼人
「しとやかな獣」川島雄三
「儀式」大島渚
「エロス+虐殺」吉田喜重
「座頭市物 語」三隅研次

相変わらず昭和の日本映画を掘り下げているので、そこに絞ってみました。
「修羅」今年逝ってしまわれた松本俊夫監督。スタイリッシュな時代劇なんだけど根本はやっぱりエグイ。正に修羅。
「大菩薩峠」冒頭から最後まですこぶる面白い!仲代達矢のニヒルなピカレスクっぷりが鬼気迫ってます。諸事情により唐突に終わってしまうのだけは残念。
「肉弾」大菩薩峠と同じく岡本喜八監督の名作。可笑しく哀しく、そして怒りのある映画です。
「心中天網島」半分岩下志麻目的で観たけど、映画としての魅力の方が勝ってしまった。
武満徹の音楽と粟津潔の美術が相俟って、前衛的で洗練されていて日本的な陰影の美が極まっています。「鬼婆」何故かwikipedeiaだと日本のホラー映画と書かれてる。確かに乙羽信子はシャイニングのジャックニコルソンばりに狂気じみてるけど。笑 ビョークが幼少に観て衝撃を受けたという逸話が興味深い。
「裸の島」これも「鬼婆」と同じく新藤兼人と乙羽信子。こちらの乙羽信子は真逆でひたむきで哀しいです。
「しとやかな獣」映画としても面白いし、なにより若尾文子の悪女っぷりが魅力的。
「儀式」好き嫌いは別れそうだけど、個人的にはこれまで見た日本映画でトップ10に入るかなと思うほど面白かった。
「エロス+虐殺」大杉栄と伊藤野枝の話ですが、大正時代と現代が交差する実験的過ぎる作風ゆえ少々難解。個人的には昔から大杉栄より辻潤派。
「座頭市物語」勝進座頭市シリーズを 何本かまとめて観たけど、1本目が一番面白かった。あとは血煙り街道も良かった。

昔の日本映画を見る面白さの一つに、現代の倫理観では絶対に撮れないようなセリフや演出が垣間見れるという部分がある。それはけっして昔の方が良かったという意味でもなく、あくまで時代の変化の妙の愉しみ方という観点で。
洋画も古いものを観てる方が多いかも。音楽とグラフィックは発信する立場でもあるので、常に現在進行形のものを気にするように心がけているけれど、映画や本は嗜むだけなので、時代に捉われずに過去の評価が定まっているものを掘り下げているという感じです。

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

milkcowにベースで参加。久々新たな環境で演奏して、あのバンドの破天 荒ぶりになかなか刺激をもらいました。来年も引き続き参加してゆきます。

それと、9/15Back To Chillで観たBoris x GOTH-TRADが本年度一番のライブでした!

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

今年一年と言われ自分のツイートを読み返してみたけど、つい最近の出来事ばかりで1年という単位が収縮している事に改めて驚愕。笑

今後はトピックを一つくらい語れるように年始から意識的に行動していきます。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

というわけで、来年こそはWRENCHで新作の制作に取り掛かります!
具体的な動きも始まってきたのでレコーディングは始められそう。
リリース日はまた追って発表しますが!

_______________________________________________________________


DJ April
https://twitter.com/deejayapril
https://t.co/AQMZJhkTdL

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

EQ Why - Project Breed
Sirr TMO X DJ Boylan X DJ BIg Hank - Baby Nicc 
DJ Manny - Ghost Out
DJ Clent - Power
DJPJMADEDISTRACK - Facebook Scary Hoes
DJ Chap - Drum 2
Paisely Parks - Casio RZ-1
Seiho - Purple Smoke
DJ Dike - Propaganda
DJ Phil, Crossfire & RP Boo - Walk A Walk 

ジュークはもうリリース数が半端ないことになっており、バンドキャンプのリリースを追うだけでも相当量になっています。今年前半精力的だったEQ Why、やっとこアルバムを出したManny、怒濤の10連続リリースのPaisley Parks、世界的に見てもちょっと異質な進化を遂げている中野在住のDikeあたりが特にナイスでした。

今後で言えば、TEKLIFEのDJ Chapが作るファンキフットワークは相当いけてるので要注目です。あと、セイホーくんが年末に出したシングルはスーパー名作でした。ラスティがエモいジュークやったみたいな感じになってて、マジすごい新機軸感ありました。セイホー君もっと世界で活躍してほしいです。めちゃくちゃかっこいいと思うので。
来年は、ゲットーハウスのDNAを感じる曲が増えると良いなあと思います。

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

【映画館】
ギミーデンジャー
ハードコアヘンリー
マザーファッカー
ドリーム

【Netflix】
ヤバイ経済学
ルポールのドラァグレース
ナルコス
ベターコールソウル
ミスターダイナマイト

Netflixに入ってまして、ナルコスとかベターコールソウルとか、ドラマ面白すぎて困ります。地上波はもともと見てないんですが、もっと見なくなりました。ドラッグ関係のドラマが印象に残ってます。ドキュメンタリーではNetflixのヤバイ経済学、JBの生涯を追ったミスターダイナマイトが良かったです。

映画は、ロシアの全編一人称映画ハードコアヘンリーと、NASAで活躍した女性を描いたドリーム。あと、イギーポップってそんな感じなのか!っていう発見もあったジムジャームッシュの作品と、あとレスザンTVの谷ぐち順さん一家を追ったドキュメンタリーは3回見に行くぐらい楽しかったです。音楽が好きな方はおすすめです。

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

TB303の実機の音をそのまま聞いたこと。ジャンクの303を買って、自力で直したのですが、初めて実機の音を直で聞いたとき、クローンとの違いにびっくりしました。スーパーいい音でした。一家に1台あると便利です。

DJでは、トライバルコネクションに呼んでいただいて、トラコネ/ハウスノットハウス/ヴォイド/BTと、4団体で共演した会がとても面白かったです。スカムパークをはじめ、下北沢スリーなど、ガチなクラブシーンじゃない方がお客さん含めておもしろかったです。
ジャミロクワイ、パンピーのコンサートもプロフェッショナルでよかったです。

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

外に出るより家で過ごすことが多い一年でした。マーケティングとかプロモーションとかに対しての興味がどんどん薄れて、自分が本当に好きな音楽の輪郭がよく見えてきたかなと思います。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

自分ができることを粛々とやれたら良いかなと思っています。若くてすごい人が出てきたら、応援したいです。

_______________________________________________________________


DJ YAHMAN (Tribal Connection)
https://soundcloud.com/djyahman
https://www.facebook.com/junglistter/

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

East of Underground - Smiling Faces
RAMP - Daylight
Cowboy Junkies - Blue Moon Revisited (Song For Elvis)
Cibo Matto - Moon Child
Monty - Sky Flow
Sweet Sable - Old Time's Sake
Barrington Levy - Vibes Is Right (Om Unit Edit)
Richie Phoe - Bumpy's Lament
Horace Andy - Unity, Love And Strength

チルりたい気分の時に聴いてた音を。2017年産ではないものだらけでございます。

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

〈映画〉
ユーリー・ノルシュテイン監督特集
ザ・ダンサー La Danseuse
ゴッホ~最期の手紙~ Loving Vincent
人生タクシー TAXI

〈本〉
穴考 穴から生まれて穴に還る - 高木護
人間和声 - ブラックウッド
音楽嗜好症 ミュージコフィリア - オリヴァー・サックス
ドキュメント 戦争広告代理店 - 高木徹
眼球譚 初稿 - G・バタイユ
日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦 - NHKスペシャル取材班

映画は、劇場に行った中で面白かったものを。『ザ・ダンサー』は、ロイ・フラーという実在したダンサーが主人公で、このトレイラーからは掴めないけど(=ドラマ部分は置いておいて)彼女が行った約100年前の“シルクと光のダンス aka サーペンタイン・ダンス 蛇の踊り”の再現を試みてて見入った。『人生タクシー』は、リアルに20年間の映画監督禁止令を受けている映画監督が自ら主演&監督をして一体どうやって映画を撮ったのか?っていう映画で、トレイラーは温和な感じで「人生賛歌~」とか言ってるけど、ユーモアがありつつもヘヴィーな状況&緊張感がひしひし伝わってきて、物作りを続けることについて深く考えた。
本は、音と同じで2017のではないのだらけですが、あれこれ読んだものを選んだです。

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

折り合いとのせめぎあいな出来事が集中的に起きた。

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

DJ復帰して1年が経過、という1年。パーティーは楽しいって今さらながら感じた。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

ジャングリズムをしつこく!

_______________________________________________________________


HALU
http://instagram.com/halu_dnb/

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

Tim Reaper - Innerspace (feat. Parallel)
Taxman - Tdk
Mella Dee - Trellick
.Crk ‎– Echantillons du parrain
Moresounds - Gwen Fire
Flako - Shipibo Icaro
David Starfire - Cobra(Sub Swara Remix)
Acid Arab - Amal
Pixel - Hank Marvin
HALU - Vixen's marriage(Tomoyoshi remix)

2017年は一言で言うとbpm早い遅いに関わらずアーメンにトキメキ続けた1年でした…

上半期は特にTim Reaperの繊細なメロディ感とアーメンの刻みのバランスに心奪われ続けていて、プレイでもかなり使用していました。
そこからの派生で130bpmくらいのアーメンにどっぷりハマってしまい、最終的にはテクノを掘り進めて原石のような一瞬のアーメンを探すという手間のかかる趣味が出来てしまいました(笑) 特に.Crkは幅広い楽曲をリリースしていて面白かったし、新世代感が自分の気分にマッチしているので来年以降も注目しています。

それから昨年以前から引き続いてトライバルな音やオリエンタルな感じが自分の中で長期的なブームになっているのでFlakoのような音源もコンピで探してまとめてかなり聞いていました。パリのDJ友達からおすすめしてもらったAcid Arabもツボでした。アラビックテクノと呼ばれる新しいシーンがパリに出来上がりつつあるとのことで、そのシーンの先駆者的なアーティストとのこと。
そして最期の2曲はもうオマケ的な感じなんですが大好きなPixelは夏のギグで投下しまくっていました…レイブな感じはやっぱり夏の野外でやりたいなぁ。その中でもHank Marvinを選んでいるのはやはり元B-Girlの血が騒いだからかも(笑)

2月にリリースしたVixen's marriage feat.Takaは自分で作っておきながらTomoyoshiくんのRemixの方が使いやすくて現場ではそちらを投下することが多かったですね。maidableのRemixもかっこいいし、リリースはしていないんですがAmpsくんのRemixもアーメン感満載で本当に皆んなに感謝です。

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

ヴァンパイア
ぼくのエリ
Battle field
TAO(Live)

今年は映画館に全然行けず、お気に入りをDVDで鑑賞する程度しかできなかったので映画欲が溢れてしまいそうになっている年末です…

元々ヴァンパイア映画やサイコパス系が好きなんですが、今年初めて観た "ヴァンパイア" は結構えぐられました。岩井俊二監督の日米カナダ合作映画という珍しい作品で、蒼井優が出演しています。ヴァンパイア映画って設定にも寄るけど刹那がすごくて、「頭では分かってるしやりたくないのに生きたい衝動で殺しちゃう(食べちゃう)」みたいなのが本当に好きで… この作品は自殺志願サイトを取り上げてるのも国内の状況と若干リンクしてたような気もします。ちなみに2012年頃の作品。 それから "ぼくのエリ" というヴァンパイア映画は公開初日に映画館に行ってからDVDでも擦り切れるほど見てるお気に入りで、これも食べちゃうところで毎回泣いちゃうんですよ~笑 ハリウッドでリメイクもされてるんですが、絶対オリジナルの方が良いです。というかリメイク版はちょっと許せない笑 食べちゃう系だと "ハンニバル ライジング" も結構好きですね。

それから映画ではないんですがライブ系で言うと和太鼓の "TAO" の公演がめちゃくちゃ良かったです。今回で2度目の参戦だったんですがやっぱり生音の和太鼓は最高にかっこいい、エンターテイメントの世界は元々好きなので楽しませようとするための技術やアイデアみたいのは感銘を受けてやっぱり泣いちゃう笑

ゲームも結構やってましたね、FFシリーズも好きだしDSでドラクエモンスターズ系もやり直したりポケモンもやってました。今年初めて手を出してしまったFPSに今めちゃハマってしまっていて来年以降からの引きこもり率がちょっと心配です… 年明けたらモンハンワールドも早くやりたい!

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

立ちたいと思っていたステージに立てたこと。

今年に入ってすぐにアーティストのバックDJという新たなステージに挑みました。アーティストにとってのバックDJとは一体なんなのか、そこから広がってDJってなんなんだろうという思考も出始めて、自分のDJとしての在り方や活動の方向が大きく広がった気がしています。特に7~8月は2人のアーティストに付いていたので遠征やリハーサルが続く中で深夜のアンダーグラウンドへの出演も続き、毎日DJブースに立つ日々でしたが、そんな生活が本当に充実していて改めてDJをすることが生きがいだなぁと感じました。

それから昨年末ではありますが、ずっと憧れていたDBSに出演させていただけたことも今年のモチベーションに大きく影響していたと思います。東京という場所でJUNGLE/AMENを鳴らしているDJとしてさらに精進していきたいと思いながら活動していました。
また今年2月に初めてのEPをリリースしたことも印象に残っています。三味線とのコラボレーションでリリースパーティーも行いました(楽しさのあまり泥酔でしたが…)。
さらに派生して自身の発信拠点としてラウンジをオーガナイズしたり、ラジオパーソナリティーを務めたりと、本当にたくさんの挑戦をさせていただいた1年でした。

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

ここ数年のことなんですが、ずっと願っていたことがひとつひとつ叶っていくのを実感できた年でもあり、また実現させるための努力の方法やスピード感が少し見えたような年でした。悔しいことも山ほどあったけど、それを超える満足度で12月を迎えています。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

今年作った基盤(ベース)を大切に守りながら、さらに拡大していけたらなと。ちょっと急いで走りすぎた部分は反省しているので、"丁寧に"を心がけてさらに上を目指していきたいです。

パーティやシーンを作りたいという気持ちも高まってきていて、130bpmのアーメンやテクノを20代前半の子たちと一緒にシーンとして2018年仕様にアップデートしつつ昇華できないかな、と企んでいたりするのでお楽しみに。

それから私事としては生活拠点が変わったこともあるので、新たなスタートを切りたいという気持ちも強いです。
とは言えあんまり気張らずに楽しんで日々を過ごせたらいいな!

_______________________________________________________________


L?K?O
http://m.soundcloud.com/l-k-o
https://twitter.com/LKOarabia

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

① Jaden Smith / U
② T-Pain / She Needed Me
③ Ty Dolla $ign / So Am I (ft. Damian Marley & Skrillex)
④ The Bug / Bad (ft. Flowdan)
⑤ Stayhigh / why u don't luv me
⑥ Chimpo / 1996
⑦ J-REXXX / 早口バカ
⑧ RHYMESTER / 梯子酒
⑨ A$AP Mob / Black Card(feat. A$AP Rocky & Smooky MarGielaa)
⑩ Yaeji / Drink i'm sippin' on

Vinylのタイトルは除外。今回はRap/R&B/Reggaeを選出。
⑦以外は一応今年ので選んだけど、実際は昨年のとか前のをもっと聴いてた。K.Lamar, F.Ocean, Drake, Kanyeあたりは別格。 
他、Minchanbaby、N.E.R.D.、MURA MASA、SINJIN HAWKE、Seiho×Kid Fresino など。

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

① ジェーン・ドウの解剖
② ブレードランナー2049
③ 20センチュリーウーマン
④ 哭声/コクソン
⑤ DAWSON CITY : FROZEN TIME
⑥ Mr. Robot (season 3)
⑦ American Gods (season 1)
⑧ ラストタイクーン (season 1)
⑨ 世界入りにくい居酒屋 [NHK BS2]
⑩ BS世界のドキュメンタリー [NHK BS1]

今年は新作映画あんまり観れなかった。
海外ドラマ面白すぎて。

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

子供の成長。
T.フーパー、ロメロが逝く。
夏のSurfers of romantica @Oppala。

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

音楽と映画。育児と仕事。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

音楽と映画。育児とNETFLIX。

_______________________________________________________________


madmaid
https://soundcloud.com/madmaid

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

Phatworld - Sad Reacts Only 
Various Artists - 20​/​20 Volume 2
El-B - Attitudes Pt 2
Bassboy - Blush EP
t q d - ukg
Quarta330 - Pixelated

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

出演させてもらった Peace というパーティ (https://twitter.com/Peace_20_) が一番記憶に残っています。
イカれたお客さんに他の人間たちが引き込まれていく感じはまた体験したい!

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

厄年。メインマシン含めてパソコンが三台壊れました。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

今年より良くしたい!_______________________________________________________________



Miii
https://twitter.com/miiixn
https://soundcloud.com/miii

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

1. Tsuruda / Broken (from "Move")
2. G Jones & EPROM / Hysteria (from "Acid Disk EP")
3. Chee / Shwift (from "V.A. / SATURATED VOL.6")
4. Frequent / Dream Recall (feat. Babokon) (from "Dream Recall")
5. Fox Stevenson / Miss You (from "For Fox Sake EP")
6. Noisia / Get Deaded (Moody Good Remix)
7. Ekcle / Serené Mont Garde (from "Deshoda EP")
8. tricot / TOKYO VAMPIRE HOTEL (from "3")
9. Bonobos / Gospel in Terminal (from "FOLK CITY FOLK .ep")
10. 黒木渚 / 火の鳥 (from "解放区への旅")

1. とにかく今年はTsurudaとの出会いが衝撃的でした…。執拗なまでにネバついたビートと謎の低音の鳴りがクセになります。とにかくアルバム通して凄い。必聴。
2. 2017年のテクノロジーで解釈されるド変態アシッドトラップ。盛り上がりはアンセム級。
3. かつて興隆していたNeurohop一派の成れの果て。天才的なグルーヴとIDMが交錯しまくり。
4. SFクライマックス的エモーショナルを全部盛り込んだ結果10分超になったDubstep。これもぜひアルバム通して聴いて。
5. 2017年一番良かったDubstep。ここまで男臭く咽び泣くWobble Bassも中々無いかと。
6. 変幻自在なベースとやたらアタックの激しいドラム。めちゃくちゃカッコいいです。
7. Ekcleで言うと「Tudiskava (Ekcle Remix)」の方がトリッキーで好きなんだけど、これはバランスが良いとても綺麗な曲。器用な上に世界観のしっかりできているアーティスト。脱帽。
8. メロディにおける緊張と緩和!変拍子!マリオの後半に出てくる足場の少ない空中面みたいな綱渡りを想起するスリリングな展開がとても好きです。
9. 個人的2017年ベスト歌詞「広告と神話が親しげに並ぶ広場はすごく賑やか」。bonobosの歌詞は違和感のある言葉がスマートに差し込まれるのがかっこいい。曲も良い。
10. 喉の療養からの活動再開にこんな名曲を引っさげて戻ってくるのだから黒木渚は凄い。僕も頑張ります。

今回選定したベスト、そこから漏れてしまったアーティストの曲もまとめたプレイリストをSpotifyで作成しました。ぜひどうぞ↓
https://open.spotify.com/user/miiixn/playlist/2Pnn7YNDKdD5ZQ7rgzdZAk?si=Di-hgvCxRc62kTH53f032Q

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

今年は驚くほど映画を見なかったので(毎年か)読んだ書籍をいくつかピックアップします。

1. ヴィクトル・ペレーヴィン / 恐怖の兜
2. 尾原和啓 / モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
3. 東浩紀 / ゲンロン0 観光客の哲学
4. 円城塔, 田辺青蛙 / 読書で離婚を考えた。
5. いがらしみきお / 誰でもないところからの眺め

1. 今年発表の作品では無いですが…。ロシア現代文学の中でも有名な人みたいですが「難解」とか「おそロシア」とかの意見が色々あって怖くて読めないでいた。でもこれは思ったよりわかりやすいし分量も多くないので読みやすかった。オススメはしづらいですが僕にはガツンと来ました…。
2. これからは「生きがい」が仕事にしろプライベートにしろ重要になってきますよという話。仕事の小回りが利くようになってスピードが上がってきてる現代において重要になってくるのは「好き」という気持ち。とはいえこの本を出した後の著者は別の対談企画で「とはいえモチベーション無くても動けるのは大事だよね」という論にも確信犯的になびいてて面白かった。
3. 読んでる時は凄い面白かった覚えがあるんですが、土台がしっかりしてないからなのかどんな内容だったかあんまり思い出せない…。来年はこういう本もしっかり吸収できるように勉強の体制を整えていきたいですね。
4. 作家夫婦で本を薦めあってバトン形式でエッセイを書いた本。イチャイチャでもない殺伐でもない、絶妙で掴み所のない文章間のコミュニケーションが面白いです。どちらかの作家さんの人となりが分かってるとめちゃ楽しく読めそうです(僕は円城塔が大好きだったので手に取りました)。
5. これも今年発表の作品ではないです、そして唯一の漫画枠ですがこれも衝撃的でした。災害がテーマの作品なので人を選びますが(ここに挙げてるのは全部人を選びますが)、とても良い作品なので未読の方は是非。

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

夏に開催された「Anthem@新木場ageHa」。自分も出させていただきましたがあれだけの熱量のあるイベントは久々でした。

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

この1年で色々と環境が変化し、それにあたふたしているうちに年末に突入してしまい、本当にあっという間の1年間でした。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

今年は停滞期間という感じがあったので、来年はちゃんと行動が伴うように。今年見つけたヒントや新しい考え方を来年活かしていけたらなと。あと痩せます。

_______________________________________________________________


Taigen Kawabe
https://twitter.com/taigenkawabe
https://t.co/6o9Gm6oJgq

Q1.今年よく聴いた音楽作品は?

[地下資源 / あべともなり]
[DAIKAIJYU featuring YAMANE / ELOQ]

個人的な今年のwtf MVPのお二人。
ヒップホップという枠だけでなく音楽や人として筆者の想像力の先の先にイかれて、完璧にやられた二人です。
一人目のあべともなりさんには、ロシアンフックしか打ってこないかのような全編パンチライン感、一曲の中に10個ぐらい違う宇宙をワープするナンセンスなのにメイクセンス、それでいてフィジカル力にやられました。
二人目はYAMANEさん。もう声質からflowから、完璧にILLすぎて久々に人の作品を聴いて心から悔しい、されど大興奮。しかもこの曲でのリズムアプローチはGrimeの独自解釈としても聴こえるし、まるで編集されたかのような畳み掛けはグリッチにさえ聴こえる。ねじ伏せられました。YAMANEさんの声みたいになるエフェクターあったら買いたいよ。

[HUMBLE. / kendrick lamar]
[Μ. Noob Saibot / Damso]
["ABE$HI"(Feat. Jin Dogg) / Young Coco]
[The Break (Nunchaku IchibuFubuku cover) / Jin Dogg]

昨年は個人的に、あまりTrapものを聴いておらずどちらかというと、高速ハイハット/3連つながりでJuke/footworkの方を重点的に聴いてたんですが今年に入って米国メインストリームだけでなく、日本も含む各国でも今まで以上にTrapが浸透した事を実感すると共に、アイドル戦国時代ならぬ、Trap戦国時代がついに来たなと。アイドルもそうでしたけど、戦国時代になると生き残りをかけて多種多様なものが産まれてくる感じ。そこが個人的に思いっきり引っかかった感じです。特にJin Doggさんにヌンチャクの都部ふぶくのカバーは爆アガりました。(筆者、高校生の時に初めてやったコピバンがヌンチャク)。
3連がこれだけ流行る世界ってだけでも大分ヤバいですよね。

[Vem fuder / Os Cretinos ]

今年ヤラれたジャンルで、忘れてはいけないのがブラジルのバイレファンキ。
ちょうど10年前にDiploがM.I.A.の曲で大胆にバイレを取り入れて話題になりましたがその当時は現地のバイレを掘ってみても、個人的にあまりハマらなかったんですね。
最近kisekiの相方、食品まつりに「最近のバイレヤバい。」ということで聴いてみたらしばらく聴いてない間に凄いことになってた。基本のリズム「ドッチャッチャ、ドチャチャ」さえ守ればあとは、音から何から何でもアリな感じ。チープでラフで馬鹿な感じなのに、どこか実験的にさえ聴こえる感じ。ここまで音数少なくて現地の不良のにーちゃんねーちゃんは踊れるのか?って曲までありました。MC Bin LadenとかMCピカチューとか、どう考えてもアウトな名前の奴ほど流行ってる純粋な馬鹿力。サイファー動画とか見ても、最後動物園的なカオスになったりでもう最高。ネオバイレとも言われてるこのジャンル、現在進行形で要チェックです。

[Airport Reggae Pt1 / Franz Snake]

Diplo繋がりでこの曲もイきましょう。RihannaがDiploの曲聴いて「空港で流れてるレゲエみたい(藁)」と発言しニュースになりまくり、それを面白がったFranz Snakeさんが提唱した新ジャンル”Airport Reggae”。センスもいいですし、レゲエからラスタ的な灰汁を抜いて進化って、方向性全然違うけどジャングル→DnBの進化とほぼ同じなんすよね。何より曲が良かったのでめっちゃ聴いたっす。ラウンジ感、Vaporwave感なんかも感じるんですが、今人的にはmother 2のあの捻くれ可愛いけど切ない。っていう世界観に近いものも感じまして。。。結果、筆者も別名義で一曲作りました。以下のコンピに変名で参加してるので要チェック。名義名ですか?まずは聴いてから予想してみて下さいな。
https://newmasterpiece.bandcamp.com/album/reggae-for-airports-pacific

[ Theme of PATLABOR 2 -Kenji Kawai version / Kenji Kawai]

2017年も相変わらず、Vaporwave的な音は聴いてるんですが、この劇場版パトレイバー2のテーマ曲が見事に80〜90年代から見た未来への希望!って感じで、下手にスクリューしてあるものより直接的に訴えてきて精神的に落ちるけるんですよね。映画の方も最高なので、未聴の方は是非この機会に映画を観てみてはどうでしょうか。

[土星人モツヒコ / Bool & canooooopy]

リリースは昨年ですが、めっちゃ聴きました。鬼才x鬼才=古いロジックでは気狂いとみなされる作品だ、しかし彼らはすでに新しいロジックを手に入れたのだ。地球の常識はまず通用しない。(一部歌詞から引用)

Q2.今年見た映画/本などで面白かった物は?

[沈黙の艦隊 / かわぐちかいじ]

なんで今まで読んでなかったのだと後悔するほど、終始前ノメりで読破した漫画です。
人が国家となり、そして神の存在にまで近づいてしまう様子を超常現象や特殊能力などに頼らずに描ききれた漫画が今まであっただろうか。

[アドルフに告ぐ / 手塚 治虫]

今年は手塚 治虫の青年誌向けに書いた作品を読み漁ったのですが、あえて一作に絞るならこれしかないなと。ヨーロッパにいると(イギリスはもうすぐEUじゃ無くなるけど)、タブーでしかない内容なので家でコソコソ禁書を読んでいる気分で読破。色々な意味でクらいました。

[パーフェクトブルー / 今敏]

最近某ファッション系メディアが“アロノフスキーがオマージュしたアニメ映画なんやで”と取り上げたことにより、欧米ファンがマトリックスから攻殻機動隊に辿り着くような道筋にて一部にて再注目を集めたパーフェクトブルー 。筆者は今敏作品大好きながら、観たことがなかったのでタイミング良しとし、ロンドンの映画館にて鑑賞。今年の筆者は10年ぶりぐらいに夢日記をつけていて、夢と現実の境目的な事をいつも考えた事もあり、ガチハマり。インターネット初期や少し昔のアイドルといった、Vaporwave要素さえも感じるし、今観てみると公開当時よりさらに刺激的に感じるかもしれません。

[ウルトラヘヴン / 小池桂一]

ドラッグや草に憧れて手を出す前に、とりあえずこれを読んでサウナに行こう。
多分それで十分満足なされるかと。

Q3.今年最も思い出に残った出来事は?

サウナ関連のことは他の年間bestに書いたので、サウナ巡りをした今回の年末の名古屋滞在でしょうか。

一発別で飛び入り参加はあったものの、基本的には21日BO NINGEN、26日kisekiのライブ以外はオフだったので、僕たちが1stをリリースしてからずっとご縁がある名古屋の方々と過ごしました。

色々と濃すぎて&ほぼ毎日違うサウナに入りすぎて、もはや並行世界で過ごした記憶として僕の脳には刻まれております。いつも僕たちにとって、日本から東京に帰ってきた時がその並行世界から帰ってきた喪失感なんですが、今回は名古屋→東京で既にその喪失感が。。。ロンドン→東京→名古屋と二週間で既に3つ並行世界を行き来した感覚なので、昨日深夜目が覚めて本当に自分がどこにいるか分からなくなりました。みんなに感謝しつつ、この感覚は作品に還元できるように頑張ります。

Q4.2017年はどんな一年でしたか?

今年はバンドのライブ本数を例年より少し減らし、拠点のロンドンにて制作に向けて集中する時間を増やした一年でした。いくらツアーやライブに慣れたとしても、それは非日常な日常です。一つの場所に長く居て、自分自信を見つめ直す時間が多く取れた年でした。

よって、普段無視していたような自分の短所が見えてきたり、ミュージシャンとしての音楽的な手グセ/口癖などの殻をどのように破るのか、時に自分自身のアイデンティティーに悩みつつも、トライ&エラーを繰り返した1年だったとも言えます。

Q5.2018年はどんな年にしたいですか?

2018年は絶対に誰がみても分かるレベルでの飛躍をします。
_______________________________________________________________


ご参加してくださったアーティストの皆様ありがとうございました!